かんき出版勉強会「ITオンチ脱出大作戦」
Webコミック「ITオンチ脱出大作戦」を連載していただいているかんき出版の社内勉強会で、ソーシャルメディアやクラウドサービスを利用する際のリスク対策についてお話しました。
講演のタイトルはもちろん「ITオンチ脱出大作戦」。漫画家のゆうなぎじゅんさんが描いてくださった「フミ先生」のキャラをそのまま再現して登壇しました^^
Facebookが本格的に日本に進出したのは2008年5月。当時24歳だったCEOのマーク・ザッカーバーグが初来日して日本市場参入の記者会見を行ったのは、今からちょうど7年前でした。
その頃のFacebookのアクティブユーザー数はまだ7,000万人程度(執筆現在のMAUは約14億人)で、「プライバシー設定」や「公開範囲」の選択機能などはなかった時代です。
今思えば、とっても無防備な状態。しかしまだ国内の利用者が少なかったこともあり、私自身も小さな失敗を重ねながらFacebookをはじめとするソーシャルメディアに慣れ親しんできました。
そして時代は変わり、ITと無縁だった人達にとってもソーシャルメディアはコミュニケーションに欠かせないインフラ的存在となりました。
仕事やプライベートの垣根を越えて毎日使用するFacebookやLINE、そしてGmailなどのクラウドサービス。なんて便利な世の中!!
けど、ちょっと待って。
みんな「設定」はちゃんとできてる?
その大事な情報、ぜったい誰にも漏れたりしない…?
みんなが「初心者」のままヘビーユーザーになった分、リスクに気づかずにソーシャルメディアやクラウドサービスを使い続けているケースがよく見受けられます。
たとえば、
1)取引先の機密情報をLINEやFacebookメッセージで日常的にやりとりしていた社員が、情報をもったまま退職してしまったケース
2)知人宅のホームパーティーで写した写真をブログにアップしたために、知人の自宅の場所がわかってしまうケース
特に情報漏えいは企業にとって大きな責任問題に発展しかねないので、数年前からITツール活用についての注意点を講演や企業研修などでお話する機会が増えつつあります。
しかし、やっぱり「ソーシャルメディアのリスク対策」なんて、とっても地味な話題…
何か大きな事件でも起こらない限り、なかなか自分事としてとらえてもらえません。(事件が起こってからでは遅いのですが…)
警鐘を鳴らしてもなかなか興味を持ってもらえないことに、もどかしさを感じていました。
そんな時に持ち上がったのが、かんき出版のWebコミック連載企画です。
これまで何度もお話してきた内容でしたが、ITツールの活用リスクをフミ先生のキャラでコミカルに紹介していただいたおかげで、多くの人にリスク対策の必要性を理解していただけるようになりました。
そしてついにかんき出版さん社内でも、積極的にリスク対策を行っていこう!
というムーブメントが起こり、勉強会を開催するに至りました^^
仕事の効率化を図るため、そしてプライベートをより充実させるためにITツールはどんどん活用するべきです。ただし、リスクがあることに気づかないまま使い続けるのはキケンです。
「きっと自分は大丈夫。」
と思っている方も、いま一度「ITオンチ脱出大作戦」を読んで、ドキッとすることがないかどうかをチェックしてみてくださいね。
最後に、フミ先生の格言。
「ソーシャルメディアは設定が命!」
「クラウドサービスは選定が命!!」
です^^!!