ニューヨーク・インターナショナル・オートショー 2016
先日ニューヨークに出張し、East Side House Settlementという団体が主催するチャリティーオークションに私がプロディースするバッグを出品してきました。
今回のオークション用にプロデュースしたのは、ショルダーバッグとクラッチバッグのSpecial Editionセットです。
オークションでは3,200ドルで落札され、売上金はサウス・ブロンクス地域に住む児童たちの教育支援に充てられました。
Special Edition
オークション用のスペシャルエディションバッグに採用した素材は、Alcantara(アルカンターラ)という、フェラーリやマセラティなどの高級車の内装に使用されている手触りの良いスエード調の生地です。
柔らかくキメの細かいイタリア製の素材をひと目見ただけで気に入りましたが、車ファンの間で認知度が高い生地であること、そしてアルカンターラ社は製造過程でCO2を削減するなどサステナビリティに根ざした企業としても知られていて、FUMIKODAのコンセプトに合致していることがSpecial Editionの採用の決め手になりました。
留め具の部分に使用したのは、富山県の伝統工芸「高岡銅器」の momentam orii によって着色されたターコイズブルーの金具です。
高岡銅器の歴史は400年前に遡りますが、この独特のブルーの着色は若い世代の職人たちが自然の素材を使用しながら、試行錯誤の末に編み出した手法によって実現しています。
最新のテクノロジーと伝統工芸を掛けあわせた、ふたつとないMade in Japanのバッグ。FUMIKODAにとっては初めての海外でのお披露目となりましたが、ニューヨーカーから高い評価をいただくことができて嬉しかったです。
Auction
3月25日からニューヨークで開幕した「インターナショナル・オートショー 2016」の初日前夜に、プレスなどの関係者とVIPゲストが招待される「Gala preview」が開催されました。
そのガラで目玉イベントだったのが、今回のチャリティーオークションです。
メインスポンサーのジャガーが出品する新車をはじめ、プレミアムチケットや人気レストランの招待券などがオークションにかけられました。
FUMIKODAが出品したのは、ゲストが書き込んだ金額によって落札金額が決まるサイレントオークションです。
高級ワインやFENDIのバッグなどと並んで、パーティーの間、FUMIKODAのスペシャルエディションをずっと展示してもらえたので、1,000名を超える招待客にゆっくりお披露目することができました。
今回の出張は、出来立てほやほやのFUMIKODAのスペシャルエディションとともにイベントに参加するだけの短い滞在でしたが、久しぶりに第二の故郷ニューヨークの空気を満喫することができました。
また仕事で訪問できますように!